緑内障緑内障

緑内障について

眼圧が上昇し視神経が侵されることで、視野が欠けたり狭くなるのが緑内障です。
緑内障により欠けた視野、狭くなった視野は取り戻せません。
初期は自覚症状もなく、気付かないうちに進行してしまうこともあるため、注意が必要です。
遺伝の影響もあるため、近親者に緑内障の人がいる場合は、症状がなくても検査を受けることが大切です。

このような症状ありませんか?

開放隅角緑内障
  • 視界がかすんで見える
  • ぼやける
  • 視力低下
  • 光がまぶしい   など
閉塞隅角緑内障
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 眼痛   など

原因

房水がうまく排出されず眼圧が上昇し、視神経を傷つけることで、脳に伝達される視覚神経刺激の機能が低下することが原因です。

緑内障の種類

眼圧が上昇する原因はさまざまで、緑内障は下記の種類に分けられます。

開放隅角緑内障

綿維柱帯とシュレム管が詰まり、房水がうまく排出できなくなり眼圧が上昇します。
排出経路である隅角は開放されているにもかかわらず、視神経が障害されている状態です。

閉塞隅角緑内障

房水の排出経路である隅角が狭くなり、閉塞されることで眼圧が上昇する状態です。
急速に隅角が閉じることで発症するため、急性緑内障発作が起き急激な目の痛み、頭痛、吐き気が起こることもあります。

発達緑内障

もともと隅角に異常があり、そのうち眼圧が高くなって発症します。低年齢で見つかった場合、早く進行することが多いため、眼圧を調整しても障害を食い止められないこともあります。そのため早期に手術する必要があります。

正常眼圧緑内障

眼圧が正常であるにもかかわらず視神経が障害されている状態です。
緑内障患者の6割を占める、最も多い種類の緑内障です。

続発閉緑内障

外傷や角膜の病気、網膜剥離、炎症など、目の疾患によって眼圧が上昇した状態や、ステロイド剤の投与によって眼圧が上昇して起こる緑内障です。

当院の検査

当院で視野検査が可能です

視野検査には、動的視野検査と静的視野検査の2種類があります。
光の点が見えたらボタンを押して合図するなどの検査方法で、見える範囲や敏感さを調べます。視野の範囲を調べることで、緑内障がどこまで進行しているのか検査します。

眼圧検査

目に直接機械を当てる方法、圧縮した空気を目に吹き当てる方法など、さまざまな測定方法があります。

眼底検査

視神経乳頭のへこみから、視神経の障害度合いを調べる検査です。

早期発見のための初期検査、緑内障が見つかったあとの進行具合や
治療の効果を確認するための定期検査が重要です。

治療方法

薬物療法/点眼薬

基本的には薬物療法を行います。眼圧を下げることで進行を防止したり、遅らせることができますが、障害されてしまった視神経は回復することがないので早期発見・早期治療が大切です。
また、患者様の緑内障の種類、進行具合、眼圧の高さにより、適した点眼薬を用います。

レーザー治療

薬物療法や点眼薬の効果がみられなかった場合や急性緑内障発作が発症した場合にレーザー治療を行います。
レーザー治療には房水排出時のフィルターの役割をする線維柱帯に照射して排出を促進する方法と、虹彩にレーザーを照射し、房水の流れを変える2種類の方法があります。

手術

手術には急性緑内障に対して行うレーザー虹彩切開術、慢性緑内障の初期から中期に対して行う線維柱帯切開術、慢性緑内障の末期に行う線維柱帯切除術の3種類があります。